様々な専門分野の第一人者の講演が聴けるので毎年楽しみにしている会の一つです。
興味深かった演題として
「ストレスはなぜ頭痛をおこすのか」
ストレスと頭痛との関係はよく知られていますが、生きている限りストレスフリーなどはあり得ない。
ストレスには善玉と悪玉があり、善玉ストレスは心身の健康に必要なので積極的に活用しようという御提言。
ガムや貧乏ゆすり、音楽を聴くことで頭痛が軽減すること。
片頭痛の予防や緊張型頭痛の緩和に効果のある「頭痛体操(検索でヒットします)」など臨床のTips満載のすばらしいご講演でした。
「ドラッグストアにおける市販鎮痛薬の使用実態」
一般薬局での売り上げの第3位は鎮痛薬(1位と2位はミネラルウォーターとティッシュ)であると言う事実、さらに合剤(鎮痛成分と鎮痛補助成分の混合)が多いこと、ロキソニンの市販薬が発売されて、売上比率が変わっていること、薬剤師さんが病院で治療すべき頭痛疾患のスクリーナーになれる可能性など、ドラッグストアの実態を明らかにしていただき、非常に参考になりました。
その他、帯状疱疹と頭痛との関係、頚部痛とCrowned dens syndromeなど非常に興味深いご発表が多数ありました。
片頭痛や緊張型頭痛は殆ど問診のみで診断する事ができます、
しかしながら「いつもと違う頭痛」の場合は早期に医療機関を受診し相談する事、症状によってはCTやMRIなどの画像診断での確認が必要となるでしょう。